地域のための病院づくり いたわり・おもいやり・やすらぎ・ぬくもり

院長より

院長挨拶

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「思いやり」の病院を目指して

平成21年4月にこの病院に赴任いたしました。
赴任してから様々な部署、そして住民の方々とお話しすることで、この地域で求められる医療の形とは何なのか、自分たちが取り組まなければいけないことは何であるのか、いろいろと考えてきました。
そこで、平成23年度から大きく3つのことに関しての取り組みを進めています。
 1つ目は、救急医療体制の充実です。帯広市から車で約60km以上離れているこの地では、救急の初期対応が大切になります。外科、内科に関わらず、救急患者がなるべく町内での医療が完結できる体制を整えていくこと、または当院で対応できない場合でも帯広圏の高次医療病院との連携を整えていくことをすすめていきます。
 2つ目は、慢性期医療に対する取り組みの強化です。町の高齢化が年々増加する状況では、一人の患者さんが複数の疾患を持つことは珍しいことではなくなりました。しかしながら、医療はより高度に、そしてより専門性が高くなり、一人の患者さんが複数の病院を掛け持ちしている状況が多く見られます。そのため、服用する薬が多くなり、情報が行き届かないことから薬の副作用に気付かず処方されている患者さんを診る機会があります。当院では、専門性にこだわることなく、高血圧や糖尿病、さらに消化器疾患や癌治療、骨粗鬆症などについて、常勤する医師間での連携をとりながら、地元での通院が可能となるべく対応していきたいと考えております。
 3つ目は、予防医学と保健活動への関わりをさらに発展させることです。医療の基本はコミュニケーションが大切と考えております。医療者は、健診事業などを通して病気の発症、重症化を防ぎ、さらに住民に対して疾病予防のための啓発活動を行うこと、また、住民の皆様にも生活習慣病などに対する正しい知識を持っていただき、病気にならないための生活習慣の改善に努めていくこと。このような関わりあいが持てる機会を病院側から積極的に取り組んでいきたいと考えています。
 また、当院では医療連携室を介して様々な患者さんのご相談にも対応していきたいと思っております。現在、町の「医療・介護・福祉連携計画」に沿って、足寄町における国保病院としての役割を果たすべく、上記の取り組みの他、帯広市や北見市などの高次医療機関からの転院の受け入れ、リハビリテーション環境の充実、訪問診療、ケースカンファレンスなどの活動を町の医療関連機関と連携をとりながら実践しております。高齢者世帯の増加、認知症などで在宅が困難な症例など、単に医療のみの提供だけでは解決できないことについても、当院として出来るだけの対応を心掛けていく方針です。お困りのことがありましたら、まずはご相談いただければと存じます。
足寄町国保病院は、医療技術的には高次医療機関に比べると劣る面は多くあります。ただし、技術とは別に高度な「気配り」と「思いやり」で、住民の皆さんに安心した医療を提供できる病院として、職員一同日々の研鑽に努めていく所存です。住民の皆さまにもご協力頂き、地域における信頼される病院に成長していきたいと思っております。

院長 村上 英之