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BOEブログ

カラスとの飽くなき戦い

 その戦いのゴングは、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が解除された頃に鳴った。ステイホーム生活で後回しになっていた愛車のタイヤ交換とワイパー交換をようやく済ませ、沈みがちだった気分も気温と共に上昇!少しばかりの外出をしてみようと思った先・・・私の心は打ち砕かれた。フロントワイパーから、見えるはずのないゴムが左右から伸びている。二度見しても状況は変わるわけではない。劣化でもしたか・・・と原因を深く追求せず修理を終わらせた。それが、ゴムの劣化ではなかったことに気づき、再び心が打ち砕かれるのはまだ先のこと。

 それから数日後、自宅近くでカラスのワイパー被害が多発している話を聞いた。どうやら巣作りに柔らかいゴムが打ってつけのようだ。察しが良い人なら、あの時の私のワイパーもカラスの被害の可能性が疑われると気づくはず。でも私は、日々愛車のワイパーを確認するに留まり、カラスの被害がないことに安堵していた。その約一か月後にもっと大きな被害があるまでは。

 6月に入ったある雨の日の朝。愛車の近くに黒くて長いゴムが落ちていた。鈍い私もカラスの被害にさすがに気が付く。無残に途中から毟り取られたフロントワイパー。どうせ毟るなら全部にしてくれとか、巣作りに使われるならまだ報われるとか、捨て去るならやめてくれとか、さまざまな思いと怒りを感じながら、再び修理。あとは、被害対策を調べるのみ。図書館にあるカラスの本は、「カラスは怖くない」とか「意外と可愛いやつだ」とか、「カラスの気持ち」とか、カラスを好きになりそうな魅力的なことがたくさん書かれている。被害さえなければ、少しはカラスを好きになれたかもしれない。でも、もうカラス被害についての項目しか頭に入ってこない。

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 結果、冬でもないのにワイパーを立てることになった。でも完全な防御策ではない。剥き出しのワイパーはあまりにも無防備だ。知恵のあるカラスならすぐに攻撃を仕掛けてくるかもしれない。不安な日々は続いたが、見かねた母がワイパーカバーを作成してくれた。見た目は傘袋。付け外しが面倒だ。でも、ワイパーは完全に守られている。今後は、いつカバーを外すかの駆け引きとなる。飽くなき戦いは続く。

 【カラスの魅力がたっぷりの本はこちら】

 ・「カラスのジョーシキってなんだ?」柴田 佳秀 子どもの未来社

 ・「カラスの教科書」 松原 始 雷鳥社

 ・「カラス学のすすめ」 杉田 昭栄 緑書房